六鹿宿

介護保険発足直後から介護の世界で働いている僕が見たり聞いたり感じたことを綴っています。

刹那的思考。

資本主義経済の行き詰まり。
その一言で、この国の今の全てを語ることが出来るのではないかと思う。


資本主義経済の根幹を成すものは、自由競争だ。
つまり確実に勝者と敗者を分けるのが資本主義なわけで、これを追求すれば一握りの大金持ちと大多数の貧民とを生むことになる。
日本だけで見てもその格差は広がる一方なのに、世界の貧困層に目を向ければ、それこそ明日の食料も無く、治るはずの病気も治せずに老人も子供も死んで行く時代が長きに渡って続いている。


この国においても、格差は広がりを見せ経済発展も限界にまで達している。なのに、この国の指導者たちは「更なる経済発展を!」と声高に叫び、更には戦争を肯定し、そういう殺し合いのくだらない歴史の繰り返しに活路を見出そうとまでしている。
戦争を可能にする法案に関しては多くの反対意見があるようだ。他方で…。
多くの人々は資本主義経済に限界があることを知りながら、経済発展に関しては何故か「アベノミクス」を信奉する。うわべだけの株価上昇が招く事態を、あのバブル崩壊の惨憺たる有様を、繰り返すつもりなのか?本当にくだらない。


まるで旧約聖書に記されたバベルの塔のようだ。空高く、天にまで届く塔を建てようとした人々が大倒壊を招き、滅び行く様。
貧富の拡大、原発事故、環境破壊、戦争、異常気象。すべての元凶が人間の行き過ぎた経済活動にあることを、実は誰もが知っているはずなのに…。


バベルの塔と同様に資本主義経済はいずれ大倒壊を来すだろう。


1976年に発表された、藤子F不二雄先生の「大予言」という短編作品。
大予言者が、何かを予言してノイローゼになってしまうのだが、その予言については黙して語らない。
それを聞き出そうと若手の催眠術師が大予言者に暗示をかけ、その内容を聞き出すという物語。
物語の最後で大予言者は絶叫する。「世界中の誰もが知っているくせに!!」
目の前で行われている自然災害、核武装、人口爆発。どれをとっても地球に未来など無いではないか、と。そして大予言者は幼い孫を抱きしめながら「君には予言してあげられる未来すらないんだよ。」と語りかける場面で物語は終わる。


僕の生まれた頃、40年も前の作品だ。それ以前からも、経済活動の行き過ぎが地球を破滅に追いやることを誰もが知っていたはずなのに。誰にも止められないどころか、誰もがそのことに目を逸らして、自らの富に執着し続けている。


そういう風に考えると、刹那的になるんですよ。だからこそ、そういう時代を生きているからこそ、僕は自分の正しいと思える道を歩くしかないと思っています。
皆がお互いを支えあえる社会の構築。社会的弱者に手を差し伸べることの出来る社会。
そういうことの為に、僕は自分の刹那的思考を抑え込みながら、前進を続けたいと願っています。


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