六鹿宿

介護保険発足直後から介護の世界で働いている僕が見たり聞いたり感じたことを綴っています。

咲いたとおもったら、散り初め。

桜が咲いた。例年に比べると開花が遅れた今年の桜。
約束を違えることなく咲く花は、今年もやはり美しい。


ようやく、満開になった桜だが、満開になれば後は散っていくばかり。しかも満開になった途端に連日の雨ときている…花を散らす細い雨が今日も降り続いている。


寂しいけれど、今年の桜は驚くほど短命なようだ。


新年度に入っても、職場の状況は悪くなるばかりで心を、どんどん、どんどん、すり減らしていた。それでも桜を見ていると心が和むのだから、不思議なものだ。


もう少し、あと少し、その美しい姿を留めていてほしい。
そう願ってはみるけれど、桜の花は潔癖なほどに散り急ぐ。
潔いにもほどがある。


でも、そういう所にも桜が愛される理由はあるのだろう。


一生のうちで、あと何度この時期を迎えることができるだろう。あと何回、桜が見られるだろう。お年寄りと深く関わる仕事をしていると、ふと、そんなことを思ったりする。
だって、去年一緒に桜を見たお爺さんやお婆さんが、今年はもう居ないのだもの。


桜が散ってしまうその前に、もう一度その姿を心に焼き付けておきたいと思う。

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