六鹿宿

介護保険発足直後から介護の世界で働いている僕が見たり聞いたり感じたことを綴っています。

拝啓Dr様。

世の中には色々なお医者様が居る。
幕末の蘭学医、緒方洪庵先生は「医は仁術である」と言われた。
そういう心を持つお医者様が、世に溢れれば本当に良いなと思う。


僕の施設では、数年前から近隣のN診療所から内科のDrを招き、週一回往診をしていただいている。
それまでは現役を引退された、学者肌のDrを直接雇用という形で医務的な管理をお任せしていた。


外部の診療所からの往診、多くの外来患者を診ながら、僕の施設に往診に来て下さる。
ありがたいことだ。


しかし、なかなかこのDr。おもしろい方で、けっこうポンポンとお気に入りのお薬を処方して下さる。
まぁ、別に良いのだけれど、特に精神薬等については、もう少し慎重に処方して下さると、余計に良いのにな…。
新規入所の、徘徊で止まれないお婆さん。おトイレも分単位で通われる。
で、誰か介護職が往診の際に言ったんでしょうな「たいへんです~」って。
で、心を落ち着かせる精神薬を処方。
なんだか飲み始めてから、今度は夜に眠れなくなって、じゃあって更に睡眠導入剤を処方。

そうこうする間に、このお婆さん。活気が無くなり、笑うことも話すことも無くなった。


ご家族も心配され、こちらからの意見具申で、薬は中止。

そこから、しばらく経過するが未だに、かつてのような笑顔は見られない。

いや、別に、Drを攻めてるわけでは無く、うまく情報提供できなかった看護師や介護職にも責任はあると思う訳で。


でも、こういうの難しいなぁと思う。
活発過ぎると大変って人はやはり、おられる。けれど薬で何とかしようとすると副作用で過度な鎮静が訪れる。で、効きすぎてますよってDrに意見具申。


とりあえず、処方するは良いけど、意見具申すると「お前らが大変やし出したんや!」って怒るんはやめて欲しかったな。そういうの、やり難いし。

まぁお医者様不足のこのご時世。これからも末永くお付き合い願います♪

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