六鹿宿

介護保険発足直後から介護の世界で働いている僕が見たり聞いたり感じたことを綴っています。

道徳の授業。

今日は僕の息子の参観日。
休みをとったので、今から小学校へと向かう。
一時間目は「道徳」の授業だそうな。

今の小学校では、どんなことを「道徳」で学ぶのだろう?
自分が小学校だった頃の道徳の時間…。何を学んだのか全く思い出せないが。
唯一、孔子の言葉だったかな?
「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ。」という言葉を道徳の授業で聞いたような気がする。
自分がされて嫌なことは人にもしたらあかん。という教え。


あと、もう一つ。
「衣食足りて、礼を知る」
これは、着るものや食べるものが足りていてこそ、人は「礼」を知ることができる。という意味だったと思う。現代風に訳すと「お金が足りてれば、人はモラルを保つことができる」ということだろうか?


これって、前にも「高福祉、高負担」の話で述べたが。
結局、本当の意味での豊かさは、皆がある程度潤って(生きていくためのお金を持って)いることで追求可能なのだろう。その豊かさの中でモラルは醸造され、初めて社会的な弱者に手を差し伸べることができるってことだろうか?北欧の国々がその良い例なのかもしれない。

人は誰でも、自分が可愛い。けれど人との繋がりを無くしては生きてはいけない。
誰かのお蔭で、人は生きることが出来る。
だからこそ、困っている人に対して手を差し伸べるべきだ。
だけど、自分が生きるのに精いっぱいになった時に、人は人に優しく出来なくなり、人を傷つけてまで自分は生き残ろうとしてしまう。モラルの崩壊が起こるのだ。
だからこそ、皆が最低限の「衣食足る」必要があり、そのために社会福祉、セーフティーネットが崩壊しない様な社会を構築していく必要がある。
我々の国の介護保険は…そこを守って行けるだろうか?


それでは、「道徳」の授業を参観してきます♪

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