六鹿宿

介護保険発足直後から介護の世界で働いている僕が見たり聞いたり感じたことを綴っています。

熱くなれない若者たちへ。

うちの法人では、11月に「実践発表大会」という法人の職員全員が集う催しがある。
それぞれの事業所での日々の実践を、報告する会なのだが…。


今年は僕の直属の部下である、K君に実践報告を行ってもらうことにした。
今年二年目の彼は、昨年、入職したばかりの頃から約1年間で、計6名ものターミナルケアを経験した。新人にしてみれば大変なことだ。人がそれだけ死ぬんだもの。
不安いっぱいの日々だったけど、何とかそれを乗り越えて成長していったサクセスストーリー!
そう、それは1年目職員であるK君自身の物語。
自分の思ったこと法人全体にぶつけてやれ!そう叱咤激励し、発表原稿の作成を促した。


出来上がった文章…。
まぁ、日本語の使い方の間違いは置いといて…それなりにまとまりのある無難な原稿が仕上がった。
言いたいことも良く分かるし、理路整然とはしている。
けれど、それだけ。
熱くない。淡々としていて、ほんとに担々麺みたいだ。
旨いけど、ラーメンほどに感動しないしバリエーションも豊富では無い。(担々麺ファンの人ごめんなさい。実は私、No ラーメン No Life な野郎なんです♥)


「おい、K君よ。あんたの言いたいことは良く分かった。だけどよ、これじゃあ、ターミナルケアの説明文だ。あんたが、その看取りの場面、一つ一つの中で、何を思い、何をしようとしたのか?
全然伝わらないぜ。誰もこんなのには感動しないし、心を動かされたりしない。」


「あんたが説明が上手なのはわかった。けどよ、説明なんて誰も聞きたいとは思ってないんだよ。
あんたの熱い想いが、あんたの情熱が、あんたが苦しみながら成長していった姿を、みんな、それを聞いて感動するんだよ!!」


そう言いながら、何度も彼に原稿を突き返した。


以外にも根性があるK君。突き返されては原稿を修正し、何度も何度もそれを繰り返し…
少しずつ、本当に少しずつだけれど、彼の想いが溢れ始めた。


もっと自分の想いを発信するんだ!そして、皆にその想いを共感してもらうことで、法人全体が変わっていくんだ!


だから、頑張れ。君なら、できる!…多分、できるさ!。
熱くなれ。胸を張って前へ進め。


そして発表を終えたら、美味い祝杯を挙げようじゃあないですか♪



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