六鹿宿

介護保険発足直後から介護の世界で働いている僕が見たり聞いたり感じたことを綴っています。

社会保障なのかリニアモーターカーなのか。

日本という国のお財布の中身は逼迫していると誰もが言う。
年間90兆円という国の財源の内、税収が50兆円強なので借金で賄っているのが30兆円強。毎年そんなことを繰り返して今では、1000兆円を超える借金があるそうな…


だから福祉に回すお金なんてありません。と財布を管理する側は言い、税金も保険料も支払っている国民は「困ったけど、仕方ないんですかねぇ…」と、なんとなく諦め半分に納得する。


でも、本当の所はどうなのか?
お金が大きすぎてリアルには分かりにくいが、例えば介護保険の財源。
今現在、10兆円。うちの5兆円は保険料収入で被保険者が保険料として支払っている分。
残りの5兆円を国と都道府県、市町村で折半。
だから、簡単に言うと国が払っているのって2.5兆円。


国のお財布の中の90兆円のうちの、2.5兆円を介護保険に支払っているわけだ。
「お金あらへんねん。介護みたいな非生産的な所に使えるんは、こんだけでいっぱいや。」というわけだ。


しかし2027年に開業予定のリニアモーターカー(強くて速くて生産的なものの代表格!!)。それにはいったいどれだけの投資をしているのだろう?実際、良く分からない。謎に包まれている。
リニアモーターカーを動かすためには原発3基分の電力が必要だとも言う。
今世紀最大の巨大な無駄。
新幹線か飛行機で良くない?医療とか介護の方が、喫緊の課題だとは思わない?


きっと思わない人が多いし、業界団体の圧力も強いのだろう。


たぶん僕はリニアモーターカーには乗らない。早すぎて怖いし、これ以上日本の自然をぶっ壊すのも嫌だ。こんなところに僕らの税金が流れて行くのかと思うと腹立たしくもある。
もっと人にも自然にも優しい、お金の使い道…。
あると思うのだけどな。

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