六鹿宿

介護保険発足直後から介護の世界で働いている僕が見たり聞いたり感じたことを綴っています。

ワルサーP38

足元に絡みついているのは、緑色の長い蔓でしかない。
それを振り払った時に感じる痛みは、長く伸びた蔓が千切れてしまうことに対して、可哀そうに…、と思うくらいの極ちっぽけで取るに足りないものだ。


けれど、その時には感じなかった痛みがワルサーに膝を撃ち抜かれた時の様な痛みに変わって突然に表れる。


そういう事態が何の予告も無く唐突に訪れるのが人生だ。


引き千切った茎は、緑色の血を流しながらそこに静かに横たわっている。


再生の気配を漂わせてはいるが、それと同じくらいに強烈な死臭をも放っている。


そうして僕はP38の引き金を引いた。その引き金は冷たく全くもって無機質で、震える僕の指を翻弄し、蔑んでいた。だから僕は思い切り指に力を込めることができた。


ズドン!!


手ごたえは確かにあった。おそらくそこにはワイン色の赤い血が流れていたはずだ。


けれど引き金にかかった僕の指は、雪の様に真白で美しかった。
そうして街には決まりごとの様に冬が訪れる。



お口チャック。つまりさ、大人になれってこと。

言いたいことを言うだけ。自己愛豊富で権利主義的。自らの御高説を声高に語ることの出来る、ラウドボイサー達。
黙して語らない、上司に言われたことにYESしか言わない単純で従順なアイデンティティ皆無、他力本願、平和偏重主義者よりはマシなのか。


果たしてそうだろうか?


「こんなしんどい仕事はしたく無い。」


「労働に見合うだけの給料を貰えない仕事には価値が無い。」


「同じことしか言わないお年寄りには辟易する。」


「しんどいから人を増やしてくれ。」


なぁ、なぁ。


分かってるよ。あんたの言いたいこと。


確かに金が潤沢にある世界なら、それはそうすべきだよ。北の核に脅えて、訳の分からんJアラート鳴らしまくってパトリオットは迎撃可能性を度外視しているにも関わらず億単位で製造、アメリカはブロック主義的なプレジデントを擁して必要以上に喧嘩ごし。福祉に使う金なんて、なるべく少ない方が良いって世の風潮の中で。そんな都合のいい訳にゃぁ行かないの、普通、分かるだろ?


だけどなぁ、あんたの仕事っぷり。


正直に言うぜ。


追いついて無いよ。


批判しかしない、自分を変えようとしない。環境の悪化は、自分の責任じゃぁ無いって自己弁護する、自己愛護的精神の人々よ。


おいおい、それでいいんかい?


自分が変わらなきゃ、周りは変わんないよ。
それは世界も一緒だし、変えられっこないぜ。


まず自分が変われよ。全力出してみろよ。


批判だけなら誰だってできるさ。


人にその批判を受け入れさせるだけの、そういう存在になってみろよ。


俺は少なくとも、文句だけ言う人間にはなりたく無い。言えるだけの実力や魅力を冠してこそ、批判的な発言はできるんだって思っている。


今のお前さん。無いぜ、そんなもの。


だったら黙ってろよ。黙るか、自分磨くか、どっちかにしろよ。


実力も無いラウドボイサーは周囲に悪影響しか及ぼさない。


だから、言う。


明日から、お口チャック!!!!!

明日の風

明日出来ることは明日やれば良い。
容量悪く、残業をしまくってる人間はその事に気が付かない。


今日やるべきことに意識を集中すれば残業なんてほぼ、しなくて済む。


要は整理だ。たくさん仕事がある中で、しっかりと振り分けをする。


優先順位をつけるというと小難しくなるので、簡単に言えば今日中にやらなけらばならないのかどうか?それを考えて仕分ければ自ずと答えは見えてくる。


明日出来ることは明日の風にまかせれば良い。


明日の風は明日吹く。先人の教えに学ぶことで、経験の少ない我々は武器を得る。


さぁ。明日に吹く風を信じて、家に帰って眠ろうじゃないか。