六鹿宿

介護保険発足直後から介護の世界で働いている僕が見たり聞いたり感じたことを綴っています。

扇動と本質的な事実。

例えば、トランプだとかカールビンソン。
大陸間弾道ミサイルだとか、豚に囲まれてご満悦な北の指導者だとか。


シリアの難民だとか、イギリスのEU離脱だとか。


安倍政権のダメっぷりを知りつつ、政権交代を託す選択肢が皆無な日本の政治状況だとか。


もはや、世紀末的様相を帯びている人類社会。


ちっぽけな事で、些細なことで悩む自分に、嫌気がさす毎日を生きている自分。


扇動されていると知りつつ、盲目的に豚の大好きな指導者に従う隣人と、行きつく果ては破滅と知りながら選択肢を持つことすら許されない日本人。
銃社会を否定せずに人殺しに邁進する超国家と、モラルが消えて行く社会の中で独裁制を帯び環境破壊を加速させる、中華思想的自己肥大国家。


全ては扇動された人々が、権力者に追随した結果に成り立つ国家であり、本質が見えていないからこそ、それに誰も疑問を差し挟まない。


明日、核のスイッチが押されるとしよう。そして、それが自分の頭上に落ちることを想像してみる。


あなたの平穏な日々は業火に焼かれて、灰塵と化す。街は死体に溢れて血の川が流れ、人を焼く饐えた臭いが鼻を衝く。


けれど、そんな現実は誰も、わが身の事とは思わない。


安倍政権が推し進める言論弾圧や派兵や国粋主義的政策の全てが、戦前を臭わせていることに気が付かない現代の日本人。



君か?若しくは彼か?あるいは誰か?


誰かが、その悪魔のスイッチを押す。
エノラゲイが広島に躊躇なく原爆を投下したように。そこに、人の営みがあって、家族がいて、慎ましく生きる命が存在していることなど、微塵も想像せずに。


そしてその時、人類の歴史は終わる。恐竜が亡びた時とおそらく、同じスピードで。


扇動されて、それに従って生きることは容易い。
けれど、それは本質を見失い、思考を停止させてしまうことと同義だと知るべきだろう。
権力者の発表することの全てを、鵜呑みにしてしまってはならない。

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