六鹿宿

介護保険発足直後から介護の世界で働いている僕が見たり聞いたり感じたことを綴っています。

2017年2月のブログ記事

  • あぁ、やがて悲しき年度末。

    1月は行き、2月は逃げ、3月は去る。 毎年、この時期に唱える呪いの呪文を今年も僕は反芻している。 雪溶けて、桜舞う季節を心待ちにしてはいるのだけれど、毎年必ず呪わしい思いに捕らわれてしまう、この季節。 それは何故か? 答えは至極、単純だ。 仲間が辞めていく、そういう季節だからだ。そして新しくこの業... 続きをみる

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  • 愛媛

    時々、旅に出る。 今回はプラッと愛媛に行ってみた。 鯛にジャコ天、ミカンにレモン。思った以上に美味しいものが沢山でビックリした。 宇和島の闘牛 大洲の古い町並み 砥部の焼き物 道後の湯 今治のタオル 何だか、どの町にも昭和、あるいは大正や明治の香りが残っていて楽しかった。 帰りに、しまなみ海道を北... 続きをみる

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  • そう、これで100話。

    ブログを始めて、1年半。 脳味噌がその動きを停止し、まるで言葉を紡げない時期もあるにはあったが、それでもこのブログは100話まで辿り着いた。 ここまで綴る事が、何とか僕にも出来た。 ブログを書き始めた頃は社会福祉に対して、今では考えられないくらいに至極、前向きに取り組む姿勢を持っていた。けれど、ブ... 続きをみる

  • F

    昔から漫画が好きだった。自分で描いていた時期もあるぐらいに大好きだ。 一番好きな漫画家は誰かと問われれば僕は迷わず藤子・F・不二雄先生だと答える。 ドラえもんは誰もが知っているし、世界中の子供たちに今なお素敵な夢を与え続けている。僕の子供の頃は先生の漫画やアニメの全盛期だった。本当に有難いことに。... 続きをみる

  • スケートリンク

    今日は家族でスケートに行ってきた。 20年ぶりの氷の上。最初はなかなか感覚が取り戻せなくて、転ばないことを優先にした消極的滑走。壁に沿って時々、縁に手を付きながら氷の感触、滑る感覚を掴んでいく。 徐々にスケートリンクの中央へと移動。そうだ、スケートってこんな感じだった。 シューズに馴染めず足に痛み... 続きをみる

  • ニーズとデマンド

    介護の仕事は、「お年寄りへの奉仕」の一点張りでは進めることが難しい。 お年寄りの訴える様々な事柄に対して、その欲求の全てに応えることは現実的に不可能だからだ。 例えば、5分おきに「トイレに連れて!」と、あるお婆さんが仰り続ける。 お婆さんは、介助で立つことは出来ても歩くことが出来ない。神経因性膀胱... 続きをみる

  • 塾から宿へ

    これまで、僕は六鹿塾というタイトルでブログを綴っていた。 知らない人に対して、僕の知っている世界を、知っていることの片鱗を教えよう、伝えようという浅はかな感覚が、そこにあったことは否めない。 けれど僕には今、人に教えることや伝えることなど、実は何も存在しない。 僕には分からないのだ、この先の世界や... 続きをみる