六鹿宿

介護保険発足直後から介護の世界で働いている僕が見たり聞いたり感じたことを綴っています。

2015年12月のブログ記事

  • 対立か決別か。あるいは…

    組織の中に居ると、どうしても考え方の合わない人間が存在するものだ。 長い間、沢山の意見をぶつけ合い、どうにか妥協点を探りながらやってはきたが… もはや、どこまでも話が平行線を辿り続け前に進まない状況が生まれつつある。 そうなると、とことん対立するか、諦めて決別するしかなくなる。 中庸の心で推し量っ... 続きをみる

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  • 上司の一言。

    今日、うちの上司と話をする機会を持った。 事業所の長たる者、経営に心を砕かなければならないのは良くわかる。 外向きの仕事が多いことも理解できる。 でも、話がかみ合わない。僕はケアの質を担保したいだけなのだ。 その為に、マンパワーの維持や医務室の体質改善を提案しても上司は首を縦には振らない。 「六鹿... 続きをみる

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  • スマホをその手から放して。日間を感じてみないか?

    禅語だったと思うが、定かでは無い。 「暇」のことを「日間」=「日の当たる時間」だと捉える思想がある。 最近の若い人は「暇」を嫌う。 時間があればスマホを弄る。休みの日には必ず、誰かと出かける。立ち止まって、振り返ることを極端に嫌う。 ジェネレーションギャップだと単純に考えれば然程気になる話でも無い... 続きをみる

  • 心乱れる。好きになれない、師走。

    クリスマスにお正月。昔はただただ楽しかった12月。 なんだか今は、せからしくて好きになれない。 今年もあと10日ほどだ。心が忙しなくなる。 町中にたたずむと、きらびやかなイルミネーションの光に包まれる。でもクリスマスを過ぎれば、その様相は一変する。風流な琴の音が鳴り響き、正月飾りやお節の具材で町は... 続きをみる

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  • 過ぎたるは、なお及ばざるが如し。

    以前の記事で中庸が大切だということを記した。 孔子の「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という有名な言葉は中庸が大事だということを教える。 言葉の意味は「やり過ぎは、あまりやらないのと同じくらい良くない。」と言うことらしい。 孔子が、弟子の質問に対して放った言葉。現代風に、そのやり取りを描写すると… 弟... 続きをみる

  • バーンアウト

    バーンアウトして仕事を辞めたり、うつ病になったりって話を我々の業界でも良く聞く。 頑張り過ぎて燃え尽きて、そして、何もかもが嫌になる。 ごく、近しい同僚の中にも、そういう人は居たし、燃え尽きて職場から姿を消した人間も少なからず知っている。 ある意味では分かる気がする。たくさんたくさん仕事を抱え込ん... 続きをみる

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  • グレーゾーン

    白か黒か、はっきりしない領域。いわゆる、グレーゾーンについて。 例えば、医療行為。 10数年ほど前までは介護職が吸引や適便あるいは浣腸を行うことに疑念を挟む者は誰も居なかった。 普通に新人職員であった僕は先輩職員から、それら医療行為とされているものを教えられ、実際にお年寄りに対して行ってもいた。 ... 続きをみる

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  • 禅の精神について、考えることがある。 その真髄は人生を「仮住まい」とするところにあると僕は理解している。 今を生きている、この肉体は実は自分のものでは無く仮のものであって、死にゆく時に天へと返すべきものであるという思想。 だからこそ、物を持つことや人から称賛されることに執着せずに生きるべきだ。 い... 続きをみる