六鹿宿

介護保険発足直後から介護の世界で働いている僕が見たり聞いたり感じたことを綴っています。

2015年11月のブログ記事

  • 死に様。

    今日、ある大先輩のお通夜に参列した。 物凄い人の波で途切れることの無いその長蛇の列は、大先輩の誰からも愛されたその仁徳を雄弁に物語っていた。 お顔を拝みながら、涙を止めることが出来なくなった僕は、トイレの個室に駆け込んで思いっ切り鼻をかんだ。鼻水なのか涙なのか良く分からない液体にまみれながら、なん... 続きをみる

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  • カリスマの不在。

    架空の話をしよう。 1000人規模の組織がある。その組織は一人のカリスマに率いられて、世間からも一定の評価を得て組織としての活動を続けていた。 しかし、突然にカリスマが不在になる。 その後、その組織は、どうなったか?という話。 例えば、戦国時代、甲斐の虎として周辺諸国から恐れられていた武田信玄。 ... 続きをみる

  • 鈍感力から生まれるハッピーサイクル。

    僕の後輩に鈍感力の優れた人が居る。 まず「イライラすること」が無いらしい。怒っている姿も見たことが無いし、そんな姿は想像もできない。せっかちで短気な僕にとって、それは本当の意味において奇跡だ。 人の好悪も無い。この人は違うな、この人とは相容れないなと思っても、その相容れない部分も含めて、まるっとそ... 続きをみる

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  • 今も、1秒過ぎれば過去だね。

    大昔、仲間内でバンドをやっていたころ「春夏秋冬」という歌を皆で作った。 僕は詩を作る専門で、確かこんなワンフレーズを書いた記憶がある。 「春夏秋冬 めぐる季節は留まることさえも知らない。       明日は すぐ傍に 今も一秒過ぎれば過去だね。」 大学生だった僕は、何を思ってそんな詩を書いたのだろ... 続きをみる

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  • 坂田師匠

    吉本興業の重鎮。坂田利夫さん。 今年の春に自宅で転倒。右大腿骨を骨折され入院されていた。 そして7月下旬には退院、今では元気にテレビ出演まで果たされている。 御歳、73歳。まだまだ現役バリバリだ。 お年寄りは、ちょっとしたことで骨折しやすい。骨粗鬆症に代表されるような骨密度の低下が主な原因だ。また... 続きをみる

  • 介護職の質。

    介護福祉士は、その名前を独占できる資格であって、業務自体を独占できる資格では無い。 つまり介護福祉士でなくたって介護は出来るということだ。 その点、医者や看護師は、その資格を持たずに業務を行えば違法ということになる。 医療行為は資格を持つ者でなければ行ってはならないが、介護は資格を持っていなくても... 続きをみる

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  • コミュニケーション。

    僕はどちらかと言うと、人と話すことが得意ではない。 周囲にそう話すと「何言ってんだ?」って顔をされるけれど、本人は大まじめに、そう思っている。 確かに、気の合う人とは話すことが楽し過ぎて延々と喋り続けることもあるが、気の合わない人には何を喋れば良いのかさえ分からなくなる時がある。 誰とでも、上手に... 続きをみる

  • 語るべきことは、何なのか。

    日本の社会で今、何が起こっているのか? あるいはこの地球上で、今起こっている多くの悲劇の原因は何なのか? 今を懸命に生きる人々が、一体、どこを目指して突き進み続けているのか? 人類とは、そもそも、この地球上に何のために存在しているのか? そして今を生きている、このちっぽけな僕自身はいったい何者なの... 続きをみる

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