六鹿宿

介護保険発足直後から介護の世界で働いている僕が見たり聞いたり感じたことを綴っています。

2015年5月のブログ記事

  • お婆さんのくれた名前。

    「伊田 六鹿」というペンネームを使って僕は文章を書いている。 この名前は2人のお婆さんがくれた名前だ。 「伊田」をくれたのはロングヘアーで細身の、笑うと下の歯一本が見える可愛いAさん。 「伊田さん、あなた綺麗な顔してるわね~」といつも言って下さるAさん。 僕の本名には「伊」も「田」も全くもって付か... 続きをみる

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  • 介護って。そんなものは。

    僕が若かったころ。 確か、主演はジャニーズ事務所所属のアイドルだったと思う。「芸能人は歯が命」ってCMが巷に流れていたころ、彼の笑顔の隅で光る白い歯が異様に眩しかったのを覚えている。 「ナースマン」というドラマが放映されていた。どこの局だったかは覚えていない。 男性の看護師が奮闘するコメディータッ... 続きをみる

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  • ユニットケアは持続可能か?

    僕は現在、小規模特養で働いている。 10床ワンユニットで2つのユニットがあり定員が20名。 従来型の大規模特養のサテライト施設として2008年に立ち上げた。 介護業界に入って、まずはショートステイで新人時代を過ごし、そして従来型の大規模特養へ異動。そして小規模特養開設に伴いオープニングスタッフに選... 続きをみる

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  • ケアマネの質

    昨年度、ケアマネの試験を受け、無事に合格した。 合格したら合格したで大変で…ぎょうさん研修受けましたし、宿題も半端無くきつかった。 まぁそれもこれも何とかクリアして、晴れて僕も介護支援専門員。 まぁでも施設で働いているので、もとからケアプランもどきは作成していたので、今までの業務と何ら変わるところ... 続きをみる

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  • 「適当介護」のススメ

    僕の、介護の歴史ばかりを綴っていても仕方が無いので今回は少し趣向を変えて「僕の介護の主張」を述べてみたいと思う。 この業界に入って、同僚やご家族、それから行政を見て。常に思うこと。 「固い」「真面目」「肩に力入り過ぎ~!」ほんでもって「深呼吸すれば?」 介護にまつわる不幸な出来事。介護殺人 虐待 ... 続きをみる

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  • 介護の世界に足を踏み入れた2001年。

    大学を出て約3年が経過。 営業や販売の仕事を転々としていた僕は何をなすべきなのか分からずに日々悶々としていた。 たまたま、当時お付き合いしていた女性が京都市にある老人保健施設で仕事をされており、何かの行事…おそらく敬老祝賀会のような会だったと思う。その会で「楽器を演奏してくれないか?」と僕にオファ... 続きをみる

  • ブログを始めた理由は2025年問題。

    介護業界でよく言われるようになった「2025年問題」 2025年に団塊の世代、約800万人と言われる人々が後期高齢者(75歳以上)へと移行する。 要介護認定を受ける人の割合は後期高齢者が約8割。つまり65歳から75歳までは比較的に元気なお年寄りが多いが75歳を超えた段階で体の一部に障害が現れたり認... 続きをみる

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  • 大学を出てはみたけれど…

    僕は関西にある二流、いや、三流の私立大学を卒業した。 一応、法学部だったがそっち系の仕事には全く興味がわかず、旅行好きだったこともあって大阪の中堅旅行会社に就職。営業でバリバリと働いた。 営業と言っても、自分のお客様に対する添乗も主要な業務の一つで、ほとんどは国内だったけれど結構色々な場所に行けて... 続きをみる

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  • じいちゃん ばぁちゃんダダダダ~ン!

    1990年代後半、僕は未だ学生の身。うだるような暑い夏のある日。 その日、友人にお婆ちゃんのお見舞いに誘われて隣町の病院を訪れた。 6人部屋のカーテンで仕切られた空間の一角に、彼女のお婆ちゃんは横たわっていた。 見た目にも分かるぐらいのフケや垢。匂いも普通じゃない。お婆ちゃんは死んだ魚のような目を... 続きをみる

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